僕が玉置浩二をこよなく愛する理由
どうも、歌神・玉置浩二を敬愛する、元アカペラシンガー Neo です。
僕は現在、玉置浩二さんの完コピ練習を行いながら、玉置さんの楽曲を多重録音でアカペラカバーする、玉置浩二トリビュートアカペラプロジェクトという企画を行っているわけなんですが。
そもそも、なんででそこまで玉置さんこだわってるのか、なんでそんなに玉置さんが好きなのか、それについて書いていきます。
僕の音楽人生と共に振り返ってまいります。
玉置浩二との出会い
子どもの頃は、音楽とか歌とか全然興味なくて、玉置浩二という歌手は、コロッケさんのモノマネの中の人物でした。
「玉置浩二ってこんな歌い方する歌手なんだ~」という程度。
僕が音楽に興味を持ち出したのは、中学校時代。
当時は大事マンブラザーズバンドをよく聞いてました。
高校に入る頃にはシャ乱Qにハマって、カラオケではよく歌っていました。
玉置浩二という歌い手をまともに知ったのが「田園」のヒットの時。
当時僕は高校3年生。
ドラマ「コーチ」はまともに見てなかったけど、歌だけはとても流行ってて、懐かしい縦長のシングルCD買いました。
そして、この頃、親戚のおじさんからクラシックギターをもらったので、シンプル趣味としてギターの練習をはじめました。
最初は書店で売ってるギター入門から。
ある程度コードを覚えてきたら、「月刊歌謡曲」通称「ゲッカヨ」という、ヒット曲のコードがたくさん載った雑誌があったんですけど、それを買って練習を始めました。
「田園」はとりわけコードも簡単で、歌の音も高くなかったので、僕にとっては最初の練習曲となりました。
翌年、高校を卒業した僕はデザイン系の学校に入学。
当時は漫画家になりたいと思ってました。
ところが学校に行き始めて三ヶ月。
早くも「俺、漫画家、向いてない」と気づきました( ̄Д ̄;
で、それと同時期、僕はアカペラという声だけの音楽にとてつもなく興味があって、当時まだデビュー間もないゴスペラーズにどっぷりハマっていきました。
絵の練習をしながらずーっとゴスを聴き続け、1人でライブにもいってました。
音楽を始めるきっかけになった鉄腕DASH
ちょうどその頃、TOKIOの「鉄腕DASH」という番組が、まだ深夜の30分枠でやってたんですが、その番組内でめっちゃ好きな企画がありました。
それが「ストリートミュージシャン稼いだお金で全国縦断!」という企画。
主に、長瀬くんと、太一くんと、リーダーが弾き語りでスリートミュージシャンをやって、交通費を稼ぎながら沖縄から北海道に向けて移動していくというもの。
この番組で、ちょうど自分が練習してた「田園」を長瀬君が路上で弾き語りしているのを観て、
「俺もやりて~!!」
と奮い立ちました!
僕は、さっそく一緒にギターを弾いていた僕の親友を誘い、地元の駅でストリートライブを決行しました。
このとき、近くの女子高の女の子が帰り道に、僕らの聴いてくれてたんですが、やたら食いつきがよかったんです。
漫画のように目がハートになってました。
で、
「やばい、俺、歌ったらモテるかも知れん」
この不純なきっかけが音楽人生の始まりでした。
19歳、突如、玉置浩二にハマる
デザインの学校には一応最後まで通って、一応ちゃんと絵の練習はしてました。
でも途中からはボイトレに通ったり、ブッキングライブに出たりして、音楽活動を始めました。
ブッキングライブと言っても、大阪のなんばグランド花月の向かいにあったワッハ上方演芸資料館(今ドンキホーテ)の7階のレッスンスタジオみたいな部屋で毎月行われてたライブで、歌でも、お笑いでもダンスでも何でもありのライブ。
そこでお笑いの人たちに混じって(今の笑い飯さんとかもいました)、親友と2人でオリジナルの歌を歌ってました。
その後デザイン学校を卒業して、本格的に音楽活動を始めた、19歳の夏のこと。
僕はどんどん音楽に興味を持って、基本的に洋楽、特に Boyz II men や Take 6 などのボーカルグループ系や、QUEENを中心に色々と聴き始めました。
その中に「玉置浩二・安全地帯」がいました。
弾き語りでは、数少ないレパートリーとして「田園」を歌ってきた僕。
その頃にはすっかり親しみを持っていた玉置さんに、自然と「他の曲も聴いてみたい」と思ったんですね。
「とりあえずは玉置さんの原点・安全地帯からはじめよう!」
ってことで、「I LOVE YOUからはじめよう ~ 安全地帯BEST ~」からはじめました。
何の抵抗もなく、すーっと入ってきました。
「玉置浩二・安全地帯ってこんなだったんだ」
「これがコロッケの歌ってた歌か」
ってな感じです。
その約1ヵ月後、今度は玉置浩二ソロアルバムを買うことにしました。
選んだのは当時の最新だったアルバム「JUNK LAND」。
衝撃でした。
何がって、安全地帯のアルバムからのギャップです。
「なんやこの不思議な歌!?」
「めっちゃエロい歌あるし」
「金持ちさんちの貧乏人?何の歌?」
「ジャズなんでしょ、ズジャでもいいんでしょ?どういう意味?」
「でも、バラードめちゃいい…」
これで僕は虜になりました。
ズブズブと不思議な玉置ワールドにハマりこんでいきました。
「JUNK LAND」は今でも、僕が一番好きなアルバムです。
そして、最後の「しあわせのランプ」は世の中の歌で一番好きな歌です。
そこからドドドーっと数ヶ月で安全地帯・玉置浩二のアルバムを全て買い揃えました。
ライブにも行き始めました。
通っていたボイトレでは、課題曲に玉置さんの曲を取り入れて練習をし始めました。
玉置さんの声の音域が、僕の音域とドンピシャだったのも、ハマった理由の一つです。
それが今からちょうど20年前のこと。
一時期遠ざかってからの玉置熱再燃
音楽活動は中学時代からの親友と共にユニットをやっていたのですが22歳のとき脱退。
僕は新たにアカペラグループに所属して、本格的に活動を始めました。
その間も基本的にはずーっと玉置さんのファンで、1回目に安全地帯が復活した頃までは、動向を追って、ライブにも毎回足を運んでました。
ところが、再びソロに戻ったあたりからですね。
ちょっと遠のいてしまいました。
もちろん基本的には一番好きで、CDは全部欠かさず聴いて、ドラマとかテレビとかは全部チェック。
でも少し旬じゃなくなって、一時期ウルフルズにどっぷりハマっていました。
今でもウルフルズは大好きで、トータス松本さんは玉置さんの次に尊敬するボーカリストです。
その後、二度目の安全地帯復活の頃に、また玉置熱が再燃しました。
そのきっかけになったのがアルバム「清く正しく美しく」
これ、大好きなアルバム「JUNK LAND」に似た濃い玉置味がするんです。
「これこれ!これ聴きたかってん」
安全地帯の中では一番好きなアルバムとなりました。
そして、同時期に発売された、玉置浩二ソロ楽曲のセルフカバーアルバム「JUNK」
「JUNK LAND」からは5曲もラインナップ。
しかも玉置さんの歌唱自体がグレードアップしてるので、さらに素晴らしい出来栄えに。
鼻血でました。
こっから玉置熱再燃です。
玉置浩二トリビュートアカペラプロジェクト
アカペラのグループの活動は、およそ15年ほど続いたのですが、なんだかんだで二年前に活動休止となりました。
僕は、それを機に、「世界一周の旅に出よう!」思い、突如世界に飛び出しました。
2ヶ月間で北米、南米、ヨーロッパを回って帰ってきました。
道中、何もすることのない飛行機やバス内の娯楽は iPod で聴く玉置さんの歌でした。(落語も聴いてました)
で、ヨーロッパのどこかの長距離のバスに揺られているときでした。
安玉の音楽を聴いていて、あるアイデアが浮かびました。
「玉置さんの音楽を、自分の声を重ねた多重録音のアカペラで再現する、とか楽しくね?」
そこから妄想が始まりました。
「この曲はこんな風にアレンジしたいな~」とか考えながら旅をしていました。
とうとう旅に疲れて日本に帰国した後、まず手始めに
「アカペラに関する情報を発信してみよう」
ということで、このブログを立ち上げました。
ブログタイトルは玉置さんのアルバム「CAFE JAPAN」から頂戴しました。
それをやりながら、玉置さんの曲のアカペラアレンジを始めました。
玉置浩二トリビュートアカペラプロジェクト発足
選曲はフィーリングで、やりたいと思った順にやり始め、ぼちぼちレコーディングもスタート。
ところが同時期に、ありがたいことなんですけども、ミュージシャンの先輩や後輩から楽曲依頼がありまして。
そちらに力を注ぐことになり、アカペラの方は後回し。
それが落ち着いた昨年の10月ごろのこと。
すっかり玉置さんの熱が復活した僕は、たまたまチケットが取れたので、たぶん10年ぶりぐらいに玉置さんのライブに行きました。
で、そのライブを見たあと、またふとある考えが浮かびました。
「玉置さんの歌をカバーするために、もっと玉置さんの歌をちゃんと練習しよう!」
「もっと歌が上手くなるために、玉置さんの歌を完コピしよう!」
そこから、玉置浩二完コピ練習が始まりました。
僕はこの玉置さんの完コピを始めて、短期間でぐんぐん発声がよくなり、それまでの発声の悩みが一気に解消しました。
(玉置浩二の完コピで気付いた腹式呼吸の重要性)
同時に、やればやるほど自分の無力さを痛感しました。
完コピするために、じっくり聴けば聞くほど、玉置さんの歌のスゴさをビシビシ感じて、「よーし、もうちょっとだ~」と思っていたものが、どんどん遠ざかっていきます。
声の出し方、リズム、音程、感情表現、フェイク、フレージングの一つひとつが、とても真似できないハイレベルなもの。
それは、僕が玉置さんの歌を聴き始めたころよりも、はるかにグレードアップしています。
本当にやればやるほど、ため息が出ますw
僕はその偉大さに畏怖の念を抱きつつ、同時に歌い手人生をかけた目標として、改めて玉置浩二とい歌い手にズブズブとハマっていきました。
これが玉置浩二にこだわる理由、好きな理由です。
これからの人生、僕自身の気持ちがどう変化するか、やりたいことがどう変わっていくか変わりませんが、今は玉置さんを追いかけて、自分にしかできない音を追求していきます。
玉置さんはずっとお元気で、前を走っていてください!
ちゅうわけで、長々とお付き合いいただきありがとうございました。