玉置浩二専門ひとりアカペラの制作プロセスとこだわり

歌神・玉置浩二を敬愛する、大阪河内長野市在住・玉置浩二専門ひとりアカペラアーティストのNeo-Risです。

現在コツコツ進行中の『玉置浩二トリビュートアカペラ』(以降「玉アカ」)をどんな風に制作しているのか記録しておこうと思います。

はじまり

僕は約15年プロとしてアカペラの活動してきました。

2017年にグループでの活動休止をして、地元河内長野で普通に仕事をやりながら、趣味としてこの「玉アカ」を始めました。

「自分の命があと半年なら何したい?」と自問したときの答えがこの活動でした。

自分の好きな曲だけを、好きなように編曲し、好きなように表現し、好きなように歌う。
オーディエンス度外視の完全なる趣味としてスタートしました。

「売れたい」とか「稼ぎたい」とかいう願望はゼロです。

昔から創作が好きだったのですが、オリジナル作品よりも、あるものをアレンジしたり、ものまねしたり、パロディだったり、オマージュだったり、いわゆる「二次創作」が好きな少年でした。

その少年がある日、「音楽を声だけで表現する」という『アカペラ』に出会い、衝撃を受け、憧れを抱きました。
「楽曲のカバー」はつまり二次創作であり、カバーはアカペラの醍醐味。

二次創作好きな僕がアカペラに惹かれるのは必然だったのかもしれません。

 

その後グループでアカペラの活動を始めてからは、独学で編曲を覚え約500曲を編曲。

ちなみにオリジナルの作詞作曲は数えるほどです。

そうして音楽を始めて約20年後に、この玉置浩二&安全地帯の楽曲カバーにたどり着きました。

今は生きているうちに、1曲でも多く、作品を残したいという気持ちで、楽しんで頑張ってます。

 

先ほど「売れたい」「稼ぎたい」願望はゼロと書きましたが、今は「いつか玉置さんとコラボしたい」という願望が芽生えています。

温かく見守っていただけると嬉しいです。

 

ではここから普段どんな風にひとりアカペラ動画を制作の話です。

選曲

まず選曲。

これはほぼアイデア先行です。

曲を聞いて「この曲声だったらこう表現したいなぁ」とか「この曲こういう編曲したら面白いんじゃね?」というアイデアが沸いて来たものを選びます。

なので、相当マニアックな「その曲ピックアップします!?」という曲も入っていて、安玉イチゲンさんにはとっつきにくい感じになってます笑

 

その編曲の方向性は、大きく2パターンあります。

①オリジナル(元曲)に近い編曲
②独自のカラーを出した編曲

今上がってるやつで言うと、「ルーキー」とか「CAFE JAPAN」とかは①
ブルーに泣いてる(Jazz風)」とか「銀色のピストル(R&B風)」とかは②です。

ただ①のパターンの時も、リズムとかコードとかソロパートとか、どこかで独自性を出すことはこだわってます。

そんな感じでリストアップされたものの中から、よりワクワクするやつから編曲にかかります。

編曲

編曲はパソコンソフト「Singer Song Writer」(以降「SSW」)を使って行います。

ssw

音楽をやり始めた20年前、自分で編曲をしよう!と思い立って、パソコンと一緒に初めて買ったソフトがこのSSW。

最初は理論もあんまりわかってなくて、見よう見まねでしっちゃかめっちゃかな編曲でしたが、勉強して徐々に要領をつかんで、それなりの編曲ができるようになって現在に至ります。

<コード>

まずはカバーする曲の「コード」を取ります。
だいたいの曲はネットに出てるんですけど、ない曲は耳コピで取ります。

<リズム隊>

コードを取ったら次のベースを打ち込み。
上記の「①原曲に近い編曲」の場合は、原曲のベースラインを拾って打ち込んでいく感じ。
「②独自のカラーを出した編曲」は、ざっくりと軸になるリズムのパターンで、コードに沿って打ち込んでいきます。

次にドラム(ボイパ)を入れる場合は、それをベースと同じパターンで打ち込み。

<メロディ>

リズム隊を一通り打ち込んだら、玉置さんの歌を聴いて主旋律を音符にしていきます。

ここまでで全体の枠組みが出来ます。

<コーラス~全体>

最後にコーラスの打ち込み。
コーラスアレンジも、原曲の楽器のフレーズを拾ってコーラスで表現するパターンと、イチから創作していくパターンがあります。

 

そして、そのコーラスを作りながら、それに合わせてベースやドラムを細かく詰めていきます。

楽器と違って音域や音色のレンジが狭く、単調になってしまうのがアカペラの最大の弱点。

なので、しっかりメリハリと、「声だからできること」を意識してやっていきます。

 

全体が出来たら、何回も通して聴いて、違和感のあるところ、イマイチところ、盛り上がりに欠けるところなどをがあったら手を加えていって、しっくり来たら完成。

レコーディング&ミキシング

SSWで作ったデータを、レコーディングソフト「CUBASE」に取り込んで、それをガイドとして鳴らしながら1パートずつ録音していきます。

cubase

<ボイパ>

まずボイパから録音なんですが、ボイパだけダイナミックマイク(ライブで歌うときのマイク)で録ります。

なぜダイナミックマイクなのか実はちゃんとわかってないんですが笑
たぶん空気の音をマイクに当てて音を作ったりするだと思います。

で、効率よくやるために、ある程度パターンを取ってコピペしたりして進めていきます。

<ベース>

ベース以降は、コンデンサーマイク(通常レコーディングで使うマイク)で録音。

そして、胸から上を囲う「ISOVOX」というブースを使って、キッチンとか洗面所でやります。(お隣のクレーム問題を考慮して)

ISOVOX

ベースパートは、だいたい休日の朝一でやります。

それはなぜか!

寝起きは声が低いからです。

日中よりも低音の鳴りがよく、普段出しにくい低音も楽に出ますのでそうしてます。

<コーラス>

基本、僕の作る編曲はけっこう難しいし、僕自身、楽譜もちゃんとは読めないので、その場で1セクション(1フレーズ)覚えて録っていくという感じです。(そうしないと一瞬で日が暮れてしまいます)

また、正直僕はまだ発声が良くなくて(練習中)、上手く歌えないパートとかもあり、何回も何回も録り直してます。
すんなり声が出れば、チャチャッと終わるかもしれないですけど、僕の場合ここで結構時間がかかっています。

<リードボーカル>

最後にメインの歌録り。
いいテイクが録れるまで、ひたすら何度も歌います。

スタジオを借りてのレコーディングは時間にケツがあるので、それも気にしながらの録音になると思うんですけど、一から十まで完全に自宅でやってるので、満足いくまでとことんできます。
これが宅録の一番いいとこです。

コーラスはテクノロジーの力で音程の修正してるんですが、メインの歌に関してはなるべく修正なしでいくようにしています。

<ミキシング>

全パート撮り終えたらミキシング。
音のバランス整えたり、リバーブ(残響)を加えたり、音を加工したり、鳴らす配置を決めたりする作業です。

ミキシングはほとんど独学で、この「玉アカ」を始めてからやり始めた程度なので、まだまだ彷徨いながらやってます。

ミキシングは正解がなく好みの部分も大きいので、余計に難しいところです。

動画撮影~動画編集

ミックスまで終わったら動画撮影に入っていきます。

「玉アカ」を始めた最初の頃は、動画ではなく音声だけの配信でした。

しかし、見てくれた方のリアクションを見て思いました。

「これは伝わってない!」

音を聞いただけでは、それが声だけであること、何人(何声)でやってるか、どんなパート割りでやってるか、ちゃんと伝わってないと。

これが伝わってないとアカペラでやってる意味合いが半減してしまう。
そう思って、9曲目となる「メロディー」から、動画撮影に踏み切りました。

SSWの楽譜を流して、それを観ながら歌って iPhone で撮影。
NGも結構あって、だいたい1曲3~4時間かかります。

 

#17「ルーキー」からは、youtuberさんが良く使ってるこちらのリングを使っています。

リングライト

 

ぜんぶ一人でやってるので、この撮影の作業が一番大変かも。
録り直しの可能性も出てくるし、明るい方が良いのでだいたい休日昼ごろからやります。

 

一通り撮り終わったら編集。
編集には CyberLink という台湾の会社の「PowerDirector」というソフトを買いました。

powerdirector

(最近は一番メジャーな adobe の PremiumPro に乗り替えました)

 

そうして動画で初めてアップしたところ、反響が全然違いました。

歌っている姿(身振りや表情)を付けただけで、「感動しました」という感想を多くいただきました。

そして、これまで「アカペラです」「声だけです」とさんざん言ってきたはずやのに、「声だけでやってたんですね!」という感想をもらったりしました。

 

やっぱり伝わってなかった。

これは文字で伝えるより、パフォーマンスで伝えた方が絶対に伝わる!
そう思って、担当パートの楽器を演奏する動きも取り入れるようにしました。

あとは作品ごとに違いを出すために、楽曲のカラーに合わせて、衣装変えたり、色調を変えたり、楽しい曲は映像効果も使ってみたり、映像でも楽しんでもらえるようにエンタメ性も意識して動画を作るようになっていきました。

そんな感じで撮影~編集が終わったら完成!

 

最後にサムネイル画像を作成して Youtube にアップです。

 

最後に

序文で「オーディエンス度外視の完全なる趣味」と書きましたが、始めたころと違い、今は楽しみにしてくださっている方が、ありがたいことに増えてきましたので、そういう方々に「どうやったら楽しいでもらえるか」は、すごく意識するようになりました。

ただ、どこまで行っても、「自分を楽しませるためにやっている」というのが一番の優先事項ではあります。

 

オリジナル作品を作りたいという気持ちもあるにはあるんですが、これやってる方が僕はハッピーなんです。

「幸せになるために生まれてきたんだから、好きなことをやって生きなさい」(しあわせのランプ/玉置浩二)

このメッセージが指針になっております。

 

先月、僕の動画をご覧になったら松井五郎先生から編曲の依頼をいただいたりということもありまして、この先この活動がどのように展開していくかわかりませんが、いつか玉置さんと何かしらの形でコラボできるまで続けていく気持ちであります。

引き続きお楽しみいただければ幸いでございます。

ご精読ありがとうございました。

Neo-Ris「玉置浩二トリビュートアカペラプロジェクト」

 

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