玉置浩二オーケストラコンサート2019「ロマーシカ」感想とセットリスト
歌神玉置浩二を敬愛する、大阪の河内長野市在住のボーカリストNeo Ris です。
今回は、2019年6月27日に大阪フェスティバルホールで開催された、玉置浩二プレミアム・シンフォニック・コンサート2019「ロマーシカ」に行ってきました。
セットリスト(曲順)と、わたくしの感想をアップいたします。
玉置浩二シンフォニックコンサート2019「ロマーシカ」とは
玉置浩二シンフォニックコンサートは、ざっくり言っちゃいます玉置さんが2015年から行っているオーケストラをバックに歌うコンサート。
その他のライブも行いながら、コンスタントに開催されていて、毎回すぐに完売でチケットを取るのも大変な講演です。
今回のツアー「ロマーシカ」、正式名称は「玉置浩二プレミアム・シンフォニックコンサート・ ザ・ユーラシアン・ルネッサンス "ロマーシカ“ イントゥ・ザ・エターナル・ゴールド」という長~いタイトル。
「ロマーシカ」はロシア語で「カモミール」(別名カミツレ)。
ロシアの国花で、ちょうど今回のツアーが行われている6~7月の時期に咲いている花です。
花言葉は「逆境に耐える」「逆境で生まれる力」。
その由来はカモミールは地面をはうように生えて、踏まれるほど強く丈夫に育っていくという特徴からだそうです。
そして「ユーラシアン」というアジアからヨーロッパにかけての壮大な大陸と、「再生」「復活」を意味するルネッサンス。
そこから読み取れるのは、やはり玉置さんの音楽の根底にある「愛」と「平和」への願い。
世界では戦争やテロ、悲しい出来事はなくならないけど、そんな逆境の中で生まれる音楽の力で、このユーラシア大陸を国や人種を越えて、愛の溢れる世界にできるように...
とまぁ、僕なりの解釈ですが(間違ってたらごめんなさい)そんな壮大で力強いテーマを感じる今回のツアー「ロマーシカ」です。
「ロマーシカ」セットリストと感想
では6/27大阪フェスティバルホールの「ロマーシカ」のセットリストです。
~第一部~
1.歓喜の歌
2.キラキラニコニコ
3.いつもどこかで
4.ぼくらは
5.メドレー
・MR.LONELY
・プレゼント
・サーチライト
6.ロマン
7.Friend
~第二部~
8.《スパルタクス》第二組曲より「スパルタクスとフリーギアのアダージョ」
9.GOLD
10.行かないで
11.JUNK LAND
12.メドレー
・ワインレッドの心
・じれったい
・悲しみにさよなら
13.夏の終りのハーモニー
《アンコール》
14.田園
15.メロディー
オーケストラは大阪フィルハーモニー交響楽団、指揮者は湯浅卓雄さん。
僕は今回シンフォニックコンサートは3度目の参戦。
てことで、見る視点もだいぶ違ってました。
今回「アレンジが違う」なんて噂も聞いてたので、その違いもしっかり耳を凝らしてて聴いてきました。
ほとんどわからなかったけど、何点か気づいたのでそれも書き残していきます。
感想なども踏まえて詳細を書いていきますが、ちょっとマニアックなことも書いております。
第一部
1.歓喜の歌
この曲は、玉置さんが「民族紛争を経験した」という旧ユーゴスラビアの演奏家で構成されたバルカン室内管弦楽団のために作曲した曲。
玉置さんの平和への祈りが込められており、シンフォニックコンサートのオープニングテーマになっています。
マイナー調の悲しい響きから始まるこの曲。
哀愁のあるメロディは荒れた戦地の状況を思う起こさせます。
曲の最後は勇ましく立ち上がり、平和の光に照らされているような明るい響きで終わります。
オーケストラがこの曲を演奏し終えると、新しい紺の衣装で登場で玉置さんが登場。
2.キラキラニコニコ
アルバム「カリント工場の煙突の上に」からの1曲。
CDでもストリングスから始まる曲。
「ハイ 元気ですか~」という玉置さんの優しい歌い出しが、このコンサートの第一声。
そこから後半のサビ「おはよう~」の盛り上がり、そして後奏の力強いフェイク。
このギャップがすごいんだよな。
オーケストラだと、より抑揚の落差が出るから、よけいに心をゆり動かす。
3.いつもどこかで
弾き語りでもよく演奏されている曲。
オーケストラの抑揚効果がめっちゃ効くなと思うのが、最後の「ぼくが~君を~~‼」のところ最大級の盛り上げのあとの、繊細な「包んでいる…よ~」です。
ここは毎回鳥肌です。
4.ぼくらは
アルバム「Grand Love」のラストを飾る1曲。
シンフォで初めて聞いた曲なのですが。
今僕がやってる、玉置さんの歌を僕一人の声を重ねて歌う多重録音アカペラ企画玉置浩二トリビュートアカペラプロジェクトで、今まさにレコーディング中の曲。
とにかく今いっぱい聴いてたので、これをここでシンフォニックで聴けるとは…と超感動でした。
僕の注目だったのは終盤・二度目の転調とそのあとのフェイクです。
それは、これまで聴いてきたものとは全然ちゃいました。
これまでの二度目の転調は、切れ目なくニューっと転調していくんですが(分かりにくいw)、今回のオーケストラではいったん仕切り直し、雄大な感じで力強く転調。
そこに打楽器(ティンパニとか?)の音がリズミカルに入ってきて、そこにのっかるフェイクは、これまでとは一味違って、とても野性的なフェイクでした。
5.メドレー(Mr.Lonely~プレゼント~サーチライト)
シンフォでは定番の前半の玉置浩二ソロ楽曲のメドレー。
プレゼントのサビ「愛があふれてる~」というフレーズが刺さりました。
本当に愛があふれている感覚に包まれた。
6.ロマン
前回シンフォニックで聞いたときは、CDの流れを再現した「あこがれ」→「ロマン」の流れでした。
今回は、長調(明るい響き)の「あこがれ」とは違い、単調(悲しい響き)の前奏からの始まり。
序曲が変わることで、今回の「ロマン」より一層切なく感じさせました。
二番のAメロ「いつか宇宙の果て」の鎮まるところが超絶グッときた。
7.Friend
これもシンフォニックでは定番の曲ですが、これもイントロのアレンジ違いました!
前まではイントロにピアノが入ってたと思うんですが、今回は管・弦のみ。
なので、Aメロ入りのピアノの「ラシド~」(ハ長調換算)がとても際立っていました。
この曲はやっぱオーケストラ合うな~。
第二部
8.《スパルタクス》第二組曲より「スパルタクスとフリーギアのアダージョ」
この組曲「スパルタクス」は、古代ローマで起こった、奴隷たちの指導者スパルタクスの反乱を描いた作品。
第二組曲の1曲目となる「スパルタクスとフリーギアのアダージョ」は、囚われの身だった英雄スパルタクスが逃亡して、嫁のフリーギアと自由を祝うシーンの曲。
「いこう 遠くまで二人きり」と歌いだす次の曲「GOLD」のプレリュードになっている(のではと思っています)。
9.GOLD
ツアータイトルの中にも入っている「GOLD」。
CDでもオーケストラの1曲。
鳥肌ポイントは終盤、オーケストラが完全に静かになってから、玉置さんの囁くような「いこう」というフレーズのあとに、後奏が始まるところ。
ここめっちゃ好きなんですけど、今回は、「行こう」のあとの間が狭かったように感じました。
ぼく個人的には、やっぱりたっぷりの間の緊張感が好きだなぁ。
10.行かないで
この曲もシンフォニックでは定番で、玉置さんのファルセットが特徴的な曲。
「ああ 行かないで」という切ない悲しいファルセットのあとの、「どんなときでも~離さないで~!」のところのパワフルなボーカル!
ここほんまに好き。
この曲もオーケストラ映えがいい。
何度でも聴きたい。
11.JUNK LAND
一番大好きなアルバム「Junk Land」からのタイトル曲。
原曲ではとてもパーカッシブなリズムが続くこの曲。
でもこのオーケストラバージョンは、Aメロが緩やかめな伴奏。
サビの「待ってる人のその前で」から高い管弦の伴奏が緊張感のあるリズムを刻みだす。
そして後半の「ガラクタだけど~」から緩やかで壮大な感じに切り替わる。
さらに今回は、終盤でザッザカザッザカと奮い立たせるような躍動感のあるスネアドラムが入ってきてきました。
1曲の中でも曲調の変化を聴いてると組曲を聞いてるような感じになりました。
12.メドレー(ワインレッドの心~じれったい~悲しみにさよなら)
シンフォ後半のメドレーは安全地帯のヒットナンバーから3曲。
今日は「悲しみにさよなら」がよかったなぁ。
玉置さんの唄は、不思議とビシビシ歌詞が刺さってくる。
13.夏の終りのハーモニー
後半締めくくりはやはりこの曲。
最後の生声、しっかり二階席まで届きました。
《アンコール》
オーケストラによる「ベートーヴェン交響曲第6番 田園」の演奏が始まり、後半からさりげなく入る玉置さんの「田園」のフレーズ。
演奏が終わると同時に玉置さんが再登場。
14.田園
間髪入れず次の田園のイントロ、そして会場の手拍子。
ここが最高潮の盛り上がりです。
そして玉置さんのご当地サービス
「愛はここにある大阪にある~」
G20開催を翌日に控えたこの大阪に愛がありました。
今日も最後のフェイク熱かった~!
もうこれを聞かないと終われないっすね。
僭越ながら多重録音でアカペラバージョンを作りましたので、ぜひお立ちよりください。
玉置浩二トリビュートアカペラ#3「田園」をカバー(追記)
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15.メロディー
「あんなにも~」と歌い出した瞬間、待ってましたとばかりの会場の拍手。
やっぱり最後のサビの生声。
「泣かないでーーー!」の生声の"声圧"がすごい。
泣かないでと言われても泣きそうです。
今日もまたやられちゃったよ。
こちらもアカペラバージョン作りましたので、ぜひお立ち寄りくださいませ。
玉置浩二トリビュートアカペラ#9「メロディー」
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感想
今回は、奇跡的にチケットが当たったタイミングで、後輩のボーカリスト"とっしー"こと、飯田俊樹くんがぜひ生玉置さんを拝んでみたいという連絡をくれたので、こりゃ行くっきゃないでしょうってことで、一緒に行ってきました。
僕は今回でシンフォニック3回目だったけど、めちゃクソよかった。
一回目に行ったTHE GRAND RENAISSANCE -CURTAIN CALL-、曲も半分以上かぶってはいるけど、席も違ったしアレンジも違ったり、新鮮な感動があった。
前回までは一階席の10列目とか、割と近い席で見させてもらったんですけど、今回は初の二階席。
スピーカーが遠くなった分、玉置さんとの声とオケのバランスが違って、もうちょっと玉置さんの声聞こえたかったという感じのバランスでした。
まあそんなことも抜きにして玉置さんの声量というか"声圧"はすごくて、後半の生声も二階席までめちゃくちゃしっかり聞こえました。
また、二階席は全体を俯瞰して見れたのも良かった。
とにかく、玉置さんの圧倒的歌唱力に、ただただ歌い手としての自分の無力さを感じやした。
生で聴くたびに、その偉大さがビシビシと脳みそと声帯を震わせてきます。
玉置さんの歌の抑揚、大人数で奏でるオーケストラの抑揚がシンクロして、そこには巨大な歌の怪物・玉置浩二がいました。
優しさ、繊細さ、雄大さ、力強さ、哀愁、妖艶さ、その全て完璧なまでに兼ね備えた色彩鮮やかな表現力に、今日もまた飲み込まれました。
ここまで多彩に表現できる歌い手が我が国に他にいるだろうか…。
で、一緒に行ったとっしーの知り合いづてにオーケストラで玉置さんと一緒に演奏しているという方がいて、その方曰く、オーケストラの方々は非常にヒジョーに音にシビアで、このように多ジャンルの歌い手さんなどとコラボするとき、けっこう陰ではボロクソ言ってたり、ひどいときは人づてに音程が悪いところなどにクレームを入れることもあるそうです。
ところが、玉置さんとは一緒に演奏していて感動すらしてしまうとのこと。
いや…凄すぎるでしょ。
一回のライブでこんなに何回も感動することないわマジで。
玉置さんのシンフォニックは本当に一番好きなライブです。
玉置浩二シンフォニックコンサート2019「ロマーシカ」スケジュール
ちなみに今回のツアーのスケジュールです。
- 福岡:6月24日(月)福岡サンパレス
- 大阪:6月26日(水)フェスティバルホール
- 大阪:6月27日(木)フェスティバルホール
- 大宮:6月29日(土)大宮ソニックシティ
- 札幌:7月4日(木)札幌文化芸術劇場hitaru
- 東京:7月8日(月)東京芸術劇場コンサートホール
- 東京:7月12日(金)東京芸術劇場コンサートホール
- 横浜:7月13日(土)神奈川県民ホール大ホール
- 名古屋:7月15日(月・祝)愛知県芸術劇場大ホール