Risがなんで世界一周旅行に行って、実際どうやったんかを書いた
大阪河内長野在住のシンガーソングライターRisです。
俺は2年前、音楽活動が一度休止になってすぐ、世界一周旅行に行ってきた。
今日は、なんで俺がそんな世界一周旅行なんぞに行って、で、実際どうやったんかを書きます。
なんで世界一周に行ったのか
そもそも俺はそんな大冒険の出来るような大胆な人間では全くなかった。
基本消極的で、石橋を叩いて渡らないタイプの人間。
それが活動休止よりもちょうど1年くらい前、海外旅行に関する本を読んで、それに感化されて海外に行ってみたくなった。
ちなみにその時に読んだのがこの本。
なんでこれを読んだのか覚えてないけど、とにかくこれ読んで海外にめっちゃ行きたくなった。
そっから世界一周の本なんかも読んで、「俺もいつかいってみたいなぁ」と妄想するようになった。
でも俺には音楽活動があって、レギュラーライブなんかもあって、それを中断して、というのはなかなか現実的ではなかった。
ところが案外早くその機会がやってきた。
活動休止することが決まり、これはもう行くしかないと。
かなり時間かけて入念に下調べして計画を立てた。
期待と同じくらい不安があったから、石橋を叩きまくった。
当初のプランはアメリカ→南米→モロッコ→ヨーロッパ→中東→東アジア→東南アジア→オーストラリア→帰国...的な感じ。
わりと勢いやった。
それまで溜まってた願望が出口を見つけて放出した感じ。
あと、本音を言っちゃうと音楽から逃げたかった。
可能ならばもう帰って来ないくらいの気持ち笑
そして活動休止前ラストライブの翌月には出発。
ざっくりどんな旅やったか
出発~アメリカ~カナダ
最初は当初のプラン通りアメリカのサンフランシスコに上陸。
バス移動でロス、そしてベガス。
そこから飛行機でニューヨークへ飛んでナイアガラ。
ここまではわりと平気やった。
英語やと多少なりとも分かるし、何より先進国やから、あまり不便なことがない。
あちこちにスタバあってwifi繋がるしね。
でもその後から大変になってきた。
南米
カナダか南米に渡るとスペイン語圏やからあんまり英語が通じん。
そして何よりwifi繋がる場所が一気になくなった。
空港か宿泊するホステルくらい。
しかも電波悪いことが多い!
ペルーではマチュピチュ
これ憧れてる人多いんじゃねーですか?
僕ね、正直そんな感動しなかったっす。
行ってみるとわりかし「あーなるほどね」っって。
そんな神秘的でもないし。
結局のところ人工物って感じ。
いますぐいって見たい人はgoogleストリートビューでどうぞ。
でもまあ行ってよかったかな。
行かんとわからんことやしね。
「いつか行きたい」というモヤモヤを抱えながら死ぬよりは「あんまりやったで~」と語れる方がいい。
ボリビアではウユニ塩湖。
マチュピチュよりよかったな。
やっぱり自然は偉大。人工物では叶わんすよ。
このウユニ行く途中、知り合った日本人2人組と一緒に行動してて、その一人がパスポートの入ったカバンを盗まれるというトラブルに遭って、再発行まで数日足止めなんてこともありました。
首都ラパスは特に治安悪い感じしたな。
この後はまた一人で、ヨーロッパに渡るための国際空港・ビルビル空港まで街を転々とバス移動。
最後の夜行は、ボロボロのバスでとんでもない山道を走った。
モロッコ
ボリビアから一度飛行機でスペインに渡ってからバスで南下して、海路にてモロッコ・タンジェへ。
わざわざここに来たのは、好きな映画のロケ地を見たかったから。
そこを無事観れた後、ヨーロッパに戻るか迷って、思い切って南下して砂漠でラクダに乗ることに。
このツアーは友達も出来て楽しかった。
けどモロッコには疲れた。
何が疲れたって、子どもが「お金ちょうだい」と近づいてくること。
貧しいというのはもちろんあるとは思うけど、貧しい国が全部そうかっていったらそんなことなくて、これはこの国の文化っぽい。
最初半ばカツアゲみたいな感じやった。
それがなんだかずーっとしんどかった。
しかも泊まったホステルでダニに噛まれまくって全身猛烈に痒くなって、しかも血便出るわで疲労困憊。
さらにその日ヨーロッパに向かうために行った空港がアホほど混んで、「これ飛行機間に合わんのちゃう」というハラハラで精神が擦り減る。
結局飛行機が遅れてて乗れたけど、しんど過ぎて帰りたくなった。
飛行機で散々迷ったけど、「世界一周いってきまーす!」といって出ていて、5カ国でケツ割って帰ってくるのはちょっとカッコ悪い!という理由で延長決定笑
ヨーロッパ
とりあえずのバルセロナ。
ヨーロッパは全編バス移動。
EU諸国間はいちいち入国手続きいらないので快適っす。
先進国なので不便も少なくて快適。
スペインからはフランス行って、ベルギー行ってドイツ。
そしてスイスのベルン。
どの国がよかった?と聞かれるとここベルンです。
街自体が世界遺産に登録されてて、町並みがおもちゃっぽくてかわいく、別世界感があってよかった。
しかも綺麗やし!!!
ヨーロッパけっこう汚いところ多いねん!
パリとか。イメージ綺麗そうやけど、道とかめっちゃ汚いからね!
ベルンのあとはいったんフランス戻ってイタリア。
ミラノ、ベニス、ボローニャ、ローマ。
このヨーロッパを転々と回ってる道中に気づいた。
自分が旅を楽しんでいないことに。
ベタな観光地行っても「で、だからなんなん?」やし笑
そのワリにしんどいことが多い!!
「これにお金を払い続けるのは無駄だ」と判断してローマを最後に帰ることにした。
ついでにギリシャかトルコかエジプトに寄るという選択肢もあった。
でもタイミング的にちょうど【ローマ → 関空】で50000円というナイスな飛行機があったから、最後にズボっと手を突っ込んで帰ってきた。
帰ってきて思うこと
結局合計11カ国でした。
けど、東側周りでグルっと一周してきてるので、世界一周旅行は達成っす。
一番良かった国はベルン。
あと一番よかった景色はグランドキャニオン。
これは皆さんにおすすめできます。
でも旅行として面白かったのは南米かな。
ペルーもボリビアも優しい人、親切な人にいっぱい出会った。
けったいな人もおったけど、それ以上にいい人っていうか「人想い」な人が多かったな。
ほんまに優しくしてもろた。
一人ひとり覚えてる。
ちょっと長くなるけど一番印象に残ってること書きます。
ボリビアで夜行バスで朝方サンタクルスのバスターミナルについて、そこからビルビル空港に向かう時のこと。
タクシーで行こうと思って、運転手のおっちゃんに値段聞いたら全然現金が足りなかった。
そしたらそのおっちゃんは「バスやったら行けるで」と教えてくれて、「空港に向かうのが何番のバスでどこで乗り換えて行き~」というのまで教えてくれた。
お礼を言ってバスを探してたら、さっきのおっちゃんが車から降りて近づいてきて、「今来たあのバスやから」とわざわざ教えてくれた。
そして、わざわざバスの運転手に「この子空港行きたいから乗り換えの〇〇で降ろしたって」と伝えてくれた。
そのバスが無事その指定されたバス停に着いたら、バスの運転手が合図してくれて無事降りれた。
そこからまた乗り換えて空港行きバスに乗るんやけど、そこで待ってたらなんと後ろからまたさっきのタクのおっちゃんが登場!
俺がちゃんと間違えずに乗り換えられるか心配で着いてきたようだ。
そして空港方面に行く乗り合いタクシーみたいなやつを停めてくれて、しかも俺の持ってる残金で乗れるかも運転手に確かめてくれて、俺を空港まで送り出してくれた。
おっちゃんのほっとけない性分というか、そういう優しさにグッときて泣きそうになった。
↑空港行きの車を探してくれてるおっちゃん。
まぁ、南米に限らずやけど、旅行中、何か困ると不思議と誰かが助けてくれた。
なんかね、色々歴史的建造物とか観光名所とか見てきたけど、そんなものは結構どうでもよくて、本当に心に残ってて、思い出してグーーーっと熱くなるのって、そういう人たちのこと。
そういえば原点を思い出してみれば、
この本で感動したのは、結局現地の人との触れ合いだったぁ。
俺は人見知りで、旅行中も結局あんまり積極的に交流はできなかったけど、次もし行くとしたら、ベトナムかラオスでカンボジアで現地の人と触れ合う旅がしたいな。
追記:海外旅行はいつでもいける
実際に行ってみてもう一つ思ったことは、海外に行くのはそんなに難しくないということ。
極端な話、
「スマホ」と「クレジットカード」があれば、明日にでも海外旅行にいける!
昔と違って、海外旅行や現地についての情報は溢れ返ってる。
そして、どこかしらにwifiがあるから困ったときは調べられる。
あと、LINEも使えるから普段どおり連絡取れるし、わかんないことは詳しい人に聞ける。
道中の移動は飛行機、バス、船、電車、いろんなもんに乗ったけど、予約の要るやつは全部スマホでやった。
宿泊施設も全部スマホ。
トリバゴ的なやつで比較して、場所と金額とレビュー見て適当なやつ予約。
お金はクレジットカード、全世界で使えるし、現金はATMで引き出せる。
はっきり要ってこの2アイテムさえがあれば、あとは全部現地調達できる。
とにかくスマホの役割はデカかい。
スマホのなかった10年ほど前と較べると、海外旅行のハードルはグンと下がって一気に簡単になった。
もし「いつか行きたいな~」とか思ってるなら、「え、じゃあ行き」と軽くプッシュします。
もちろん何かしらのトラブルは絶対あります。
でも誰かが助けてくれて、なんやかんやでなんとかなります。
この記事が何かの後押しになればと思います。
長々とすいません。
現場からは以上です。
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