メドレーアレンジの曲のつなぎ方・簡単な転調パターン①~Ⅱm7→Ⅴ~
大阪在住のシンガーソングライター Neo Ris です。
当ブログは、アカペラ、特にアレンジのことを中心にお届けししておりますが、今回はアカペラ関係なく使える音楽理論です。
今回はメドレーのアレンジの転調について。
以前に「アカペラのメドレーの簡単な作り方」という記事で、「リズム、テンポ、キーを統一する」という荒業をご紹介しました。
それじゃちょっと物足りないというあなたのために、今回はその第二回目。
少しレベルアップしまして中級編です。
メドレーをやる上で避けられないのが転調 です。
転調とは、「キーが変わること」です。
キーについてよくわからない方は「初心者がアレンジをする上で知っておきたい基礎知識 ~ キーについて ~」をご覧下さい。
以前に書いた「アカペラのメドレーの簡単な作り方」という記事では、キーを統一してしまうことで、転調しない方法を取りました。
しかし普通に曲を集めてくると、キーが揃う確立は低いです!
曲のキーが違う限り、その曲同士のスムーズな移行のためには、なるべく自然な転調が必要になってきます。
ということで、今回はこのメドレーのための転調の方法をご紹介します。
初心者の方には少し難しいかもですが、なるべく簡単に説明します。
メドレーのためのかんたんな転調方法
転調にも色んな方法がありますが、一番定番の方法は、
を使う方法です。
ちょっと何いってるかわかんないですね。
説明していきます。
今から曲をつなごうとしている曲に当てはめて考えてみてください。
転調後の最初のコードの2度のマイナーセブンス
例えば転調後の最初のコードが「C」だった場合・・・
「C」の2度は「D」です。
これはC=ド から始まる「ドレミファソ」の二番目の音なので、 レ=D になります。
で、2度のマイナーセブンス(m7)なので、コードは「Dm7」になります。
転調後の5度のメジャー
続いて、キーが5度は「G」。
今度はC=ド から始まる「ドレミファソ」の五番目の音なので ソ=G です。
で、5度のメジャーなので、コードは「G」になります。
(セブンスを付けて「G7」でもOK!)
つまりつまり、「C」に転調したいときは「 Dm7 ⇒ G ⇒ C 」ということです。
それでは、実際にこれを使って転調をしてみましょう。
DからCへ転調
では「D」の曲から「C」に転調してみます。
例題として童謡の「海(D)」から童謡の「こいのぼり(C)」に転調します。
これで、キー的には、一音下がった状態なのですが、違和感なくスムーズに移行できました♪
EからCへ転調
今度は例として、同じ曲を使って違うキー「E」から「C」に転調します。
転調後が「C」になるので、転調コードは同じく「 Dm7 ⇒ G ⇒ C 」。
「海(E)」から「こいのぼり(C)」に転調します。
こんな感じです。
パターンを使えば、自然に転調しやすいです。
ただ、キーよってはこれではやりづらいこともあります。
その場合は、「Sus4(サスフォー)」を使ってみてください。
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