メドレーアレンジの曲のつなぎ方・簡単な転調パターン② ~ sus4 × 2回 ~
大阪在住のシンガーソングライター Neo Ris です。
当ブログは、アカペラ、特にアレンジのことを中心にお届けししておりますが、今回はアカペラ関係なく使える音楽理論です。
今回はメドレーのアレンジの転調について第二段。
以前に「アカペラのメドレーの簡単な作り方」という記事で、「リズム、テンポ、キーを統一する」という荒業をご紹介しました。
転調の方法については、
を使う方法をご紹介しました。
今回は、「それでも転調ができなかった」という方のために、次の方法日「sus4(サスフォー)」いうコードを使う方法をご紹介します。
これも定番で、結構使いやすいコードなので是非活用してください。
ではまず「sus4(サスフォー)」が、どのようなコードかを解説します。
コードについてまだ良くわからないという方は、初心者がアレンジをする上で知っておきたい基礎知識 ~ コード ~をご一読ください。
sus4とは?
「sus4」とはメジャーコードの、3度の音が半音上がるコード。
「C」で言うと、「ドミソ」の和音の3度「ミ」が、半音上の4度「ファ」に上がって「ドミファ」になるコードです。
そうです、sus4の「4」は4度の「4」のこと。
で、このコード、これは単体で使われることもありますが、多くの場合
Csus4 → C
C7sus4 → C7
というようにサスフォーからメジャーという展開でセットで使われます。
その理由は、サスフォーを鳴らすと、「メジャーに戻したい衝動に駆られる」からです。
とても不思議なんですが、メジャーに戻したほうが人間の感覚的に気持ちがいいんです。
では[ Csus4 → C ]鳴らしてみましょう。
(二回繰り返します)
この展開は、色んな音楽で使われているので聞き馴染みあると思います。
それでは、転調に応用してみましょう。
sus4 で転調してみよう
では例を使って sus4 で転調してみたいと思います。
曲は「大きな栗の木の下で(E)」→「しゃぼん玉(C)」に転調します。
◆最初の曲の最後を「sus4」→「メジャー」の展開
「大きな栗の木の下で(E)」の最後のコードは「E」になるので、最後を「Esus4」→「E」にします。
(Esus4(ミ・ラ・シ) → E(ミ・ソ#・シ))
↓
◆転調後のキーの5度のコードの「sus4」→「メジャー」の展開(ここが転調!)
「しゃぼん玉(C)」の5度はGなので「Gsus4」→「G」
(Gsus4(ソ・ド・レ) → E(ソ・シ・レ))
↓
転調後の曲へ(「しゃぼん玉」)コード譜で書くとこうなります。
音も聴いてみて下さい♪
こんな感じで「sus4」を使うと手軽に転調できます。
ただし、あんまり使いすぎるとくどくなっちゃうので、メドレーの場合は1~2回くらいにとどめときましょう。
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