アカペラ・コーラスに厚みを出す便利アイテム「add9」

手から音符

今回はアカペラのコーラスに厚みを出す方法について書きたいと思います。

アカペラをやっていてこんなときないですか?

・コーラス人数が少ないけど、もっと厚みを出したい。
・アレンジをしたけどハモりが単調で物足りない
・市販の楽譜に少し個性を出したい

そんな時に役立つ超便利アイテム「add9 」のご紹介です。



「add9」って何?

まず「add9」って何なん?って話です。
add9(アッドナインス)はコードの種類です。
 
どういうコードかといいますと、そのコードのルートの音から上に9番目の音を加えるコードです。

9番目ということは、一周まわった2番目の音です。
「C」なら、「ド」から数えて9番目なので「レ」になります。

add9(9番目の音)

つまり「ド」から始まった、お隣の音です。

初心者の方にはちょっと難しいかも知れませんね。
コードについて詳しく知りたい方は、まずはこちらのページをご覧下さい。
理屈はいいから使い方教えて~という方は次の項へ!
  
 

add9 のある時とない時を聞き比べ

では2つのコードの音の響きがどう違うのか、聞き比べてみましょう。

add9 のない時(C)

まず混じりっ気なしの、ナチュラルな「C」の和音です。(下からドソドミ)
add9ないとき

 
 
add9 のある時(Cadd9)

今度は「C」に9番目の音を足した和音です。(下からドソレミ)
add9あるとき

同じ音数なのに厚みが出て、そして、さわやかな響きになりましたね。
 
 
同じ4声ですが、add9のない時はベースとコーラスで「ド」の音がカブっているので実質は「ド・ミ・ソ」の3音です。
それに対し、add9のある時は4声ともカブってる音がなく「ド・ミ・ソ + レ」の4音になるので、和音に厚みが出る、と言うわけです。

その代わり、音が当たっているので歌うときに少しだけ、難しくなります。
 
  

「add9」の使い方

使い方はとっても簡単です。

コードのルート音のお隣(全音上)の音を足すだけですが、コーラスの人数が限られている場合は、先ほどの例のようにコーラスのうち誰か一人をその音に移動させます。

ベースとカブっている音でなくても、効果はあります。

加える音を分かりやすく一覧にしましたので、活用してください。

例えばコードが「G」だったら、コーラスの誰かが「ラ」に移動する、と言った感じです。
どの音を替えるかは、音の響きなどを聞き比べ、より厚み感や爽やかさが出る音などで決めてください。

あれ、でもコードがマイナーだった場合でも厚みはでるの?!
 
 

コードがマイナーの場合

コードがマイナーでも add9 は使っていただけます。
しかもマイナー add9 を足した場合、厚みだけでなく、悲壮感が強くなり、より切なさが強調されます。

先ほどのメジャーの例のマイナーバージョンをお聞きください。

add9 のない時(Cm)

 
add9 のある時(Cmadd9)

厚みと同時に、グッと悲壮感が出たのが分かると思います。
 
 
ただ、音が半音でぶつかっているので、メジャーのときより歌うのが難しく、ズレるとよりいっそう汚くなってしまいます。
逆にこれがバチーッ!とハモれたら最っ高に気持ちいいです!
 
是非とも挑戦してみてください!
ただし多用しすぎると、ウザくなってしまう可能性もあるので、ないとき・あるときを上手に使い分けて、効果的に利用してください。

初心者でも出来るアレンジ方法はこちら  
 
  
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