アカペラのCDって、たいがい人数以上で歌っているって知っていました?
アカペラのレコーディング手法
アカペラのCDを聞いているときに、
「ん?これ本当にこの人数で歌ってる?」
って思うときってないですか?
そう思ったときは、ほぼその人数ではない です(・Д・`)w
で、もし、そう思わなかったとしても、
人数以上で歌っていることが多くあります。
いや、大半がそうかな。
知らないあなたのために、どういうことか説明します。
コーラスの重ね録り
アカペラのレコーディングには、色んなパターンがありますが、多くの場合1人ずつ録音していきます。
まずリズム隊。
次にリードの仮歌。
そしてコーラスを録って、
最後にリードの本チャンを録る、
という順番。
で、ポイントはコーラスです。
コーラスはだいたい1パートにつき2重とか3重に声を重ねて録ります。
例えば6人のグループでコーラスを2重録りした場合、
ボイスパーカッション
ベースボーカル
コーラス3人(×2声ずつ)
リードボーカル
となり
合計すると9声になります。
国内外問わず、大半のアカペラのCDはコーラスを重ねています。
あなたの持ってるアカペラのCDもたいがいそうなんじゃないかと思います。
コーラスの声を重ねる理由
なぜこのようにするかなんですが、アカペラは声だけなので、コーラス1本ずつだけの録音だと、スカスカで心もとないものになってしまいます。
そこで声を重ねると、サウンドに厚みが出て、全体的にボリューミーで、尚且つ綺麗に聞こえるようになります。
というシンプルな理由から、コーラスを重ねて録音する方法は、アカペラではスタンダードです。
と言うかアカペラに限らず、コーラスモノのCDはだいたい重ねてます。
で、逆にあえて1人1声で録ったりする場合もあります。
その場合は1人ずつより、ライブ感を出すために全員で一緒に歌うことが多かったりします。
ライブでは再現できないアレンジ
コーラスの重ね録りを抜いたとしても、人数以上の編成でのアレンジでレコーディングすることももちろんあります。
ライブでは歌っていないパートをCDでさらに加わっていたりとか。
あと、レコーディング後の編集(ミックス)段階でも、ライブでは出来ない加工を施したりします。
それらは言わばCD版ならではの楽しみです。
「ライブのアレンジで聴きたいんだ~」
という気持ちも確かに分かります(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン
でも作る側としては、CD版ならではのサウンドを創りたい、CDだから出来る音楽を楽しんでもらいたい、という気持ちがあって、色んな手法でサウンドを作り上げています。






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