初心者が楽曲アレンジするときに知っておきたいコードの役割とは

作曲やアレンジをする際に、知っておきたい音楽の基礎知識がいくつかあります。
今回はその中のひとつ、「コード」についての第2回目「基本的なコード」についての説明です。
その他の記事はこちら
初心者が楽曲アレンジするときに知っておきたい「キー」について
初心者が楽曲アレンジするときに知っておきたいコードとは?
初心者が楽曲アレンジするときに知っておきたいコードの役割とは
初心者が楽曲アレンジするなら知っておきたいコードのバリエーション
今回は以下の三項目に分けて書いていきます。
音楽のコードの役割とは
まずはコードの役割について知ってもらおうと思います。
感情表現
前回の記事で、「メジャーコードは明るい響き」「マイナーコードは悲しい響き」と書きました。
メジャーコードを多用すれば明るい曲になるし、マイナーコードを多用すれば悲しい曲が出来上がります。
このようにコードによって感情を表現することができます。
これがコードのひとつの大きな役割です。
同じメロディでも、そこで使うコードによって雰囲気がガラッと変わってしまいます。
ですのでコードの使い方はとても重要です。
コードの流れ
また、コードの流れ(コードをどういう順番にするか)によっても曲は左右されます。
自然な流れのコードだと聴きやすいし、あえて変わった展開にすることで、不思議な感じ(いい意味での引っかかり)を作れたりします。
アレンジを料理で例えるなら、メロディが素材だとすれば、コードは調味料や、盛り付ける器です。
素材がイマイチでもこのコードによっては素材を最大限に活かし、味も見た目も美味しく料理することも出来ます。
例えばメロディがずーっと「ドードードー」と一つの音だけしか使わなかったとしても、コードが展開していけば曲になってしまいます。
だから「コードをいかに使うか」というのが、曲作りやアレンジをする際の重要なポイントとなります。
コードに正解はあるの?
一つのメロディに対して正解のコードはあるの?
という疑問をもたれる方もいるかも知れません。
既存の曲にはすべてコードがあります。
しかしこれは作った人が選んで決めたものであり、必ずしも正解というわけではありません。
例えば既存の曲を、誰か他のアーティストがカバーした場合にコードを変えたりすることがあります。
また、ジャズなどでカバーされる場合などは、オシャレなコードがふんだんに使われたりします。
このように、つけるコードに正解はありません。
メロディに対してコードを鳴らしたとき、またはコードを流れで聞いたときに、気持ちよければOK、気持ちよくなければNGというだけのことです。
キーとコードの関係
基本のコード
一つのキーの中で使われる基本のコードは決まっています。
例外も沢山ありますが。
(※キーについてはこちら記事をご覧頂ください)
まずは一番分かりやすい「C」のキーで説明します。
キーがCの場合の基本コードはすべて白鍵のメジャースケールの音で作られます。
「C」の基本のコードはこの7種類です。
「C」(ド・ミ・ソ)

「Dm」(レ・ファ・ラ)

「Em」(ミ・ソ・シ)

「F」(ファ・ラ・ド)

「G」(ソ・シ・レ)

「Am」(ラ・ド・ミ)

「Bm7b5」(シ・レ・ファ・ラ)

(こいつはちょっと特殊なので登場回数少ないです)
キーが「C」の曲の場合は、基本的にこれらのコードがよく使われます。
ですので、既存曲のコード譜を見たとき、これらのコードが中心に使われているなと思ったら、キーが「C」である可能性大です。
他のキーの場合は、このように平行移動していきます。

よそのキーのコード
基本のコードは上記のようになっていますが、それ以外のコードも遠慮なく使います。
基本コードだけで作ると、自然だけどクセがなく、平坦な曲になりがちです。
しかし、よそのキーのコードを借りてくることによって、ダイナミックな感情表現や、不思議な空間を作り出すことが出来ます。
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