アカペラをジャズっぽくアレンジする方法 ②コード
今回は前回のアカペラをジャズっぽくアレンジする方法 について2回目です。
ここからは具体的な例でよりわかりやすく説明したいと思います。
曲は山下達郎先生の「クリスマス・イブ」の冒頭のワンフレーズを使わせていただきます。
前回の記事では「ジャズっぽさ」の要因として、以下の4つの要素を挙げました。
これらを一つずつ、例題のワンフレーズにあてがっていきます。
今回はまず最初のコードについて。
コード(テンション)
まずは例題曲をコードからジャズっぽくしていきます。
コードについて理論から詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧下さい。
今回の例題「クリスマス・イブ」の冒頭のコードは、このようになっています。
ノーマルコードのコーラス
まずざっくり元のコードで3声コーラスを作りました。
テンションのバリエーション
それでは、これらのコードにテンションを足していきます。
テンションについてはこちらの記事で説明していますので、これを参考にしてください。
テンションにも色々バリエーションがありますが、簡単に使えるのはこちらの3種類。
・「11」(イレブンス)ルートから11番目(4番目)の音
・「13」(サーティンス)ルートから13番目(=6番目)の音
あと厳密にはテンションではないのですが、
・「7」(セブンス)ルートから7番目(メジャーセブンス)の半音下の音
これらも使えます。
今回は元々「7」「M7」が入っていますので、残りの3つを足します。
コードにテンションを加える
では順番にテンションを足していきます。
今回は説明のためにがっつりテンションを足してますが、随所随所でも充分ぽくはなります。
「A」には「9(シ)」「13(ファ#)」を足します。
「E/G#」には「9(ファ#)」を足します。
「F#m7」には「9(ソ#)」を足します。
「E6」はそのまま。
「DM7」には「13(シ)」を足します。
「C#m7」は「11(ファ#)」を足します。
「Bm7」には「9(ド#)」を足します。
「E7」には「9(ファ#)」を足します。
「足す」とは書きましたが、人数は変わらないので、3声のうちの誰かがテンションの音に移動する形になります。
先ほどのコーラスを、これらのコードに換えてみるとこんな感じになります。
どうです?
テンションを一つ加えるだけで雰囲気がオシャレで、しかもゴージャズになったと思いませんか?
まずこれでジャズ風アレンジへの第一歩です!
次は同じ曲をスウィングのリズムにしてみたいと思います。
→ アカペラをジャズっぽくアレンジする方法 ③リズム
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