初心者でもできるアカペラアレンジ教室② ~ イントロ ~
このページでは、初心者の方にでも、出来るような簡単なアカペラアレンジのやり方を紹介していきます。
前回はアレンジに入るまでの準備を解説しました。
今回はいよいよ実際にアレンジ始めてきます!
選曲ですが、ここでは例として、キーが「C」の曲、スピッツの「チェリー」をアレンジしていきます。
バンドの編成は
リードボーカル + コーラス2声 + ベース + ボイパ
の5人グループということでアレンジをします。
ではまずはイントロから。
リズム隊
最初はリズム隊からです。
ベース
まずベース。
このリズムをテンプレートとして、コードの音を設定していきます。
イントロのは以下のコードの繰返しです。
スラッシュが一小節の区切りですので、一小節目が[C・G]、二小節目が[F・Am]となります。
で、これを4回繰返し。
さて、ベースの音は基本的にコードのルートの音になりますので、
これを参考に、先ほどのベースのテンプレートをコードの音に当てはめます。
C → ド
G → ソ
Am → ラ
F → ファ
これを楽譜に起こすと、このようになります。
これを4回繰り返しでイントロのベースは完成!
ドラム
続いてドラム(ボイパ)パートなんですが、メンバーにボイパの出来る人がいる場合は、その人に元曲を聞いて音を取ってもらうというパターンが多いかと思います。
ここはあえて、ドラム譜に起こしてみます。
だいたいこんな感じです。
ではベースとドラムを合わせて聞いてみましょう。
これでリズム隊の完成!
続いてコーラスです。
コーラス
リズム隊が出来たら、その上にコーラスを乗せていきます。
言葉は簡単にするために定番の「う~」と伸ばすコーラスにします。
コードは(CG/AmF)の繰返しですが、今度はコードの和音を使っていきます。
音はコードの音の中から選んでいきますが、コードの音のでしたら、どの音を選んでも大丈夫です。
ただしポイントがあります!
①コーラスメンバーの音域も考慮して決めてる
これは最初にも書きましたが、しんどくならない、綺麗に聞こえる音域内で作るのがベストです。
②コーラス同士の音があまり離れすぎないようにする。
絶対に離れてはいけないわけではないですが、音が近い方がハモりやすいので、きれいに聞こえやすいです。
③あまり低すぎる音は使わない
コーラスの音を低くしてしまうと、響きが重た~くなってしまいます。
それを効果的に使うのはアリですが、やり過ぎると聞いてるほうは疲れてしまいます。
ここでは男性の平均的な音域で作っていきます。
まず最初のコード「C」は、「ド」を基準にした3度と5度の和音なので「ド・ミ・ソ」です。
「ド・ミ・ソ」の3つの中から、一つずつ割り振ります。
上のパートを「ミ」
下のパートを「ド」
(男性の中音域の高さの音です)
この要領で残りの部分を埋めていきます。
次の「G」は、「ソ」を基準にした3度と5度の和音なので「ソ・シ・レ」です。
先ほどと同じように割り振って、
上を「レ」
下を「シ」
続いて「Am」は、「ラ」を基準にした短3度と5度の和音なので「ラ・ド・ミ」です。
ここでは
上を「ミ」
下を「ド」
最後の「F」は、「ファ」を基準にした3度と5度の和音なので「ファ・ラ・ド」です。
ここでは
上を「ド」
下を「ラ」
ただ同じ繰返しだと単調になるので、二順目の「F」の積みを変えて
上を「ファ」
下を「ド」
このようにしてみます。
これを譜面に起こすと、このようなります。
最後の「F」は息継ぎのために、少し短い音符にしています。
フィル
それでは出来たコーラスと、先ほどのリズム隊とを合わせてみます。
それっぽくなってきましたね。
では最後に、Aメロに入る前のフィルの部分だけ少しいじります。
元曲の場所は、最初に添付したyouytube動画の 0:22 の部分です。
全体のリズムが「タータッ・ター」ってなってるのが分かると思います。
音はコードのままで、このリズムにすべてのパートで一緒に乗っかります。
するとこうなります。
ドラムも元曲を参考に少しフィルを増やしました。
これでイントロ完成です!
この要領で、Aメロ、サビと作っていきましょう。
初心者でもできるアカペラアレンジ教室③ ~挑戦しよう~
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